泡が好き
ワイン試飲セミナー @ DEAN & DELUCAさん。本日のテーマは、スパークリングワイン=暑い夏に爽やかさをくれるお楽しみ ^^
以前には、泡は泡でもシャンパンだけ、の回もありましたが、今回は、敢えて、シャンパンは、なし。暑さを掃う飲み物として、シャンパンよりも泡の勢いの良いもの&お値段を考えずにごくごく行かれるもの特集でした ^^
スパークリングワインの生産量第一位は、やはり、フランス。でも、輸出量の第一位は、イタリア。そして、消費量第一位は、ドイツ。
ドイツは生産量も多くて、フランス20%、イタリア18%に次いで三位の15%。次いでスペイン10%、ロシア10%と続きます。
この、ドイツの占める位置って、何となく分かる気が。基本泡がお好きな方々なんだろうなー、と ^^輸出は殆どしていないそうです。ほぼ、自分のところで飲んでしまうという。笑。
ロシアの生産量が10%というのも驚きでしたが、こちらもまた国外には出ず・・・、全部自分で飲んでしまうのだそーです。笑笑。
そんな具合で、欧州とアフリカでの消費が、全体の78.02%。巨大マーケットですねー。アメリカ16.14%、アジア・オセアニアは5.84%・・・少な ^^;
・・・という話をしていると、スパークリングワインの生産量も多い気がして来ますが、作っている量自体は、ワイン全体の生産量の7%。割りと少ないんですねー・・・、ちょっとびっくり。
さて、こちらにフランスのスパークリングワイン生産のマップがあります。AOCの数、何と、32。
最大は、やはり、シャンパーニュ。製造に関する規則も一番厳しく、旨味があり、リッチで、デリケートな泡が特徴ですが、その他のスパークリングワインも、勿論、それぞれに美味しさの特徴があり、使う品種も製法も、様々。
シャンパーニュ地方は酸味がありジュースが多い品種を完熟を待たずに収穫して作る、ブルゴーニュ地方はしっかりした造りの、糖度が高く酸味が少ない、樽熟成に適したものを使う、etc.
お話しした様に、この日はシャンパンはありませんでしたが、シャンパンを発明したと言われている、ドン・ペリニヨンについて、面白いお話がありました。その通説 - シャンパンを発明した - は、まつがいだそうで。笑。
シャンパーニュ地方に、ぶどう畑のオーナーである両親から生まれた彼は、長じて、ベネディクト会という戒律の厳しい観想修道会に入会、ワイン作りを任されました。
彼的には、普通にじっとしているワインを作ろうとしていたのだそうです。んが、春になると、どうも、勝手に瓶内二次発酵を始め、普通のワインにならないものが出て来てしまい・・・、むしろ困っていたのだそうです。
ある時、彼は南仏にある修道会に、少しの間滞在する事になったのですが、何と、そこでは、ふつーに発泡したワインを作っている!
「えー、ちょっと、どうしたんですか、こんな泡立つもの作って、売れないでしょう?」「えー、ちょっと、何言ってるんですか、泡がなきゃ売れないでしょう?」「うっそん ^^;」
そこで彼は発泡ワインの作り方を学び、シャンパーニュに戻ってからは、発泡と非発泡、両方のワインを作る様になったのだそうです。泡問題が解決したどころか売れるものが増えた訳で、万々歳 ヽ(´▽`)ノ
シャンパーニュの、彼がスパークリングワインを作っていた修道院は、今は美術館になっており、スパークリングワインの歴史を見る事が出来ます ^^
本日のワイン達。
Berrys'Crémant de Limoux,Antech-Limoux - Berry Brothers & Rudd/Maison Antech - 仏
シャルドネ 70%、シュナン・ブラン 15%、モーザック 15%アルコール度数12%です。
ワイナリーの名前を聞いただけで、もうこれ絶対美味しいと分かるこのワインは、1531年創業の最古のスパークリングワイン会社が作っています。現在6代目が当主を務める家族経営のワイナリー、Antech が、Berry Brothers & Rudd用にワインを作っているのが、Antech-Limoux ^^
ワイナリーがあるのは、ピレネー山脈近くの標高400mの土地。ピレネーの向こうはスペインで、そちらではCAVA=スパークリングワイン@スペインを作っています。似た様な環境で似た様なものを作っている?笑。
モーザック - 南の品種でボディと渋みがある - から来る苦味があります。後から濃厚な蜂蜜の風味が感じられますが、それは、CremantのLimouxの特徴だそうです。ステン。
地中海料理等、オリーブオイルたっぷりの料理、地中海のハーブと合います。スモークサーモンや海苔入りオムレツとも。
このワイン、自分はとても気に入りました ^^
Blanc de Blancs Brut - Jed - 亜
シャルドネ、シュナン・ブラン。配合は不明ですが、恐らく半々位では、との事でした。アルコール度数12.5%。
大学時代の同級生3人が、一緒にワインを作りたいと思い、土地を物色、こちらに辿り着いて気に入り、この地でワイナリーを借りてのワイン作りを始めました。なので、オーナーは、3人。オーストラリア人で、それぞれ、カリフォルニア、西オーストラリア、シドニーと別々の場所に住んでおり、年に一度、こちらに集まって仕事と旧交を温めるの一石二鳥をする、という面白い経営をしています。楽しそー ^^
色々なワインを作っているメンドーサというワイン産地の一番上、標高850~1500mの場所。
シュナン・ブランからの、洋ナシやシードルの様な風味があります。シトラス系の風味と、酸味もあり、スモーキーで、泡が、見た目大粒でしたが、口に含むと細かく感じられ・・・、色々と特徴的なワインでした。
レッドオニオンソテー( or オニオンのカラメリゼ)+ブール( or ブリー or カマンベール)なんかと。
Blanc de Noirs Brut - Gruet - 米
ピノ・ノワール 75%、シャルドネ 25%
アルコール度数12%です。
ニューメキシコの、ぶどう栽培自体は1629年からの歴史を持つ、アメリカ最古のぶどう産地にある、1967~のワイナリーです。共同組合の会社としてスタートしました。南北戦争の影響で一時閉鎖されましたが、やがて、再開。
ニューメキシコがアメリカの一部となった1912年頃には、こちらのワイナリーは、ミサ用ワインを作る仕事をしていたのが、1984年に、スパークリングワイン専門のワイナリーに転身、機械や情報を全てフランスから持って来て、現在では、ニューメキシコ最多量のスパークリングワインを生産しています。
標高400~500m、乾燥していて、夜は砂漠の様に気温が下がる、寒暖の差が大きい地域。Blanc de Noirsというネーミングではありますが、繊細な味わいの為にシャルドネ25%を加えて作っています。瓶詰め後2年間寝かせて出荷。透き通った酸(意味不明ですみません)、コクと膨らみがあり、力強い、青りんごと赤いベリーの風味のあるワインでした。
シンプルなピザと。
Quartet Anderson Valley Brut - Roederer Estate - 米
シャルドネ 58%、ピノ・ノワール 42%。
アルコール度数12.5%です。
Louis Roedere = シャンパーニュNo.1メゾンと同じオーナーさん。Louis Roedereでは、ピノ・ノワール 6割のワインを作っていて、こちらではその反対のワインを作っています。
6代目のオーナーが、アメリカで、自分が理想とする美味しいぶどうを作る場所を探して、ソノマ・ナパを調査、果実味が強過ぎていけない、シャンパンには熟しきらない酸っぱいシャルドネがベストなんだー!と、更に探しまくった末に辿り着いたのがこちらでした。
山の多いでこぼこした地形の谷間、霧がたっぷり立ち込める場所で、シャンパン用のぶどう苗を輸入して、ぶどうを作り始めました。
配合はフランスと逆ですが、作り方は一緒、一番搾りのみを使用するところも一緒、複雑な味わいの辛口なスパークリングに仕上げています。
りんご、スパイス、ナッツの風味。
チキンサラダ - ペカンナッツ( or くるみ、アーモンド)、セロリ、ポピーシード( or ごま)、ぶどう等を入れてマヨネーズで和えたもの等と。
本日のおつまみ ^^
奥から、はもんみなかみ(育風堂さん)、スモークサーモン(DEAN & DELUCAさん)+発酵クリームチーズ(上ノ原ファーム)、マグロのコリアンタルタル(DEAN & DELUCAさん)、牛カイノミのステーキ 黒にんにくソース(DEAN & DELUCAさん)、クラシック ラタトゥイユ(DEAN & DELUCAさん)。
全部美味しかったー! ^^
ご馳走様でした~ m(_"_)m
8月は淋しいことに休講ー T_T
また、9月、気合を入れて臨みたいと思います・・・!