2017年 04月 20日 ( 1 )

ワイン試飲セミナー@ 新装なった、DEAN & DELUCAさん ^^

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本日のテーマは、何と、ヴィンテージ・ワイン! ^^

と言っても、単純にヴィンテージワインだけを飲んでも経年変化は分かりにくいので、と、同じワイン(基本的に)の若いものとヴィンテージとを見比べ、飲み比べて見ましょう、という事で、頂いたワインは6種類~ v(・_・)


年月を重ねたワインと若いワインの違い・・・、まず、見た目。
カラーチャートがこちら、各々のカラーについての詳しい説明がこちらあります。

面白いなあと思ったのですが、アントシアニンの赤は、経年によって色が薄くなって行くのだそうです。
逆に、タンニンの茶色( tanは、suntan=日焼けのtanだそうですー、初めて知ったー ^^; )は、濃くなって行くのだとか。
こちらに、ワインを化学しましたー、的な図が、あと、こちらのぶどうの写真の右下に、エイジングによる色の変化を表した科学反応式(?)あります。
ヌーヴォーなんかは真紫ですが・・・、「紫ー赤+茶色」で、段々とオレンジ(?)掛かって行くんだなー・・・。
ぼーっと、納得。

澱も変色の元になるそうです。
白ワインは澱による色の変化が目立つ為、フィルターを掛けるメーカーさんが多いのですが、赤は目立たない為、ノンフィルターの製造者さんが多い。
なるー。

経年変化は、ところで、まずは酸化によって起こります。
瓶内残留酸素による酸化で色が変わるのを少しでも遅らせる為にワインメーカーが使っているのが、窒素ガスなどの不活性化ガスを注入する方法、そして、二酸化硫黄を加える方法。

酒精強化ワインの一種のシェリー酒となると、逆に、酸化をむしろ促進させたいものだそうで・・・。
こちらに、soleraと呼ばれるシェリー酒製造の図があるのですが、一番下の段が、一番古いお酒、上の方が新しいお酒が入っており、一定の法則に従って古いお酒と新しいお酒をブレンド、酸化促進もしつつ、均一な品質のシェリーを作り出す様になっています。
ふむふむ。


ここで面白い話を伺いました。

家でボトルを開けて、でも全部飲み切らないと最初から分かっている時に、ワインの状態をなるべく良く保つ為の方法・・・、ハーフボトル等、残したい分量が入る空ボトルを予め用意し、そこに、開封して直ぐにワインを入れて保存しておく、というものです。
以前、ヴーヴクリコのCEOさんが、やはりこれを実践されていると読んだ事がありましたが、講師の方は、更に、空気が入らない様に、口までめいっぱいワインを注いでしまってからキャップを、というのを実践されているそうです。
なる程、確かに~!

自分、これまで、読んだだけで実践していませんでしたが、ワインのプロがお二人も実行しておられるとなると、見習わない訳には行きません。
まずはフルボトルでは買えないレベルのワインのハーフを買って来ねばーーー(そっち行くか)。

因みに、ペットボトルで同じことをしても構わないそうですが、その場合、1回限りの使用に留めるべきだそうです。
ペットボトルは、元々、一回限りの使用という想定で生産されていることもあり、アルコール以外の飲み物でも、衛生・安全面で使い回しは宜しくない様ですね・・・。
瓶なら何度使っても構わないー(ので、やっぱり良いワインのハーフボトルを探さないといけないですわ) ^^


また別の面白い話。

ヴィンテージワインがオークションに掛けられる場合、コルクから何センチくらいまで目減りしていると約何年の経年かが実際に見た目で分かり、また、ワインの保存状態の良さも推し量れる(温度や湿度の変化が少ないとコルクの状態が良い)事から、会場で配られる資料には、何cm減っていると何年もの、等、液面レベルについての記載があるそうです。
更にボルドーワインは液面の呼称も決まっているそうで・・・、この辺が参考になるかと ^^

ヴィンテージワインのオークション、参加して見たいなー・・・落札するだなんて言いません、見ているだけで構わないから・・・。
笑。

ワインはコルク栓が一般的ですが、酸化しにくいという意味で、最近ではキャップを採用するメーカーさんも増えている様です。
個人的にはコルク栓がやっぱり好きなので、コルクには是非生き残って頂きたいと思っているんですが、今後ってどうなるんでしょうね?
コルクにオープナーの針を刺す瞬間って、非日常の入り口、わくわくする時間の始まりの様な感があってすごい好きなんです。
同時に、今もって下手なコルク抜きが成功するかどうかプレッシャーと不安を覚える瞬間でもあるんですが・・・。
笑。


ワインたち ^^


The Dry Dam Riesling 2016 - d'Arenberg - 豪

リースリング 100%

こちらのワイナリーのワインは、以前、シラーのデザートワインを頂いた事がありました。
1912年からのワイナリーで、シラーだけは他の畑からのぶどうも使っていますが、それ以外は全て、自社畑100%です。
ドイツ式の作り方をしているそうです。

オーストラリアでドイツ式・・・、南ドイツから宗教弾圧を逃れて移住して来たドイツの方々がリースリングを持ち込んだというお話をそう言えばやはりこちらで以前伺った様な記憶がうっすらと。
オーストラリアでのリースリング生産量世界シェアは、1位のドイツ=44.7%、2位のアメリカ=9.7%に次いで、堂々の3位、8.3%。
ドイツからの移住者が多かった関係でしょうかー・・・? ^^

アルコール度数10.2%、
白い花の香り。
洋ナシ、レモン・ライム。
甘味と、きれいな酸が同時にやって来る、フルーティーで活き活きとしたワインです。

因みに、このワインのユニークな名前ですが、お隣がダムを作ったところが全然水が溜まらないそうで、それでこんな名前にした、と。
西洋人のジョークってほんとキツい・・・ ^^;

そのヴィンテージとして頂いたのが、こちら ↓ 。

The Dry Dam Riesling 2008 - d'Arenberg - 豪

リースリング 100%

アルコール度数11.5%。
若いものよりも度数が高いのは、目減りのせい・・・?

こちらのワインはmuseumで寝かせて保管していたものだそうです。
リリース時に、James Halliday 97ポイントを獲得した為、各地のコンクールに出品してみたところが、めでたく、5つのトロフィーと13ものゴールドメダルを獲得~。
そりゃ、大事にしますわいな。
笑。

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すごく良くは撮れていなくて申し訳ないのですが、上記二種類の、Aが若いワイン、Bがヴィンテージワインです。
Bの方が少し白濁していて色も濃いの、分かりますでしょうか。

Bの印象ですが。
酸味があり辛口で、そして、ガソリンの香り!
笑。

リースリングの特徴として、レモン、青りんご、洋ナシ、パイナップル、ピーチ、アプリコット等々のフルーツやハーブ、そしてミネラルがあります。
若いワインは、ライムの風味が前面に出ているのが、経年により、レモン→青りんご→ピーチ→パイナップル→アプリコットと変化、また、若い時にはハーブが強く感じられるのが、年月を経てからは、ガソリン~。
笑。

リースリングの木の特徴だそうです。
ミネラル感満載 ^^

ワインにハーブの風味があるので、食材も、ハーブとナイスマッチ。
ディル、青じそ、バジル等ミント系の強いの等。
スモークサーモン(+クリームチーズ)。
ドイツでは、よくジビエと合わせるそうです。
とてもearthyなので、秋のマッシュルームを添えたりして頂くと美味しい ^^


次の2種類。
同じワイナリーの、二つとも、名前にシラーと付く品ですが、組み合わせたぶどうの品種は違っています。

Shiraz 2009 - Balnaves - 豪

シラー、ヴィオニエ

オーストラリアでは1932年からシラーの栽培が始まりました。
シラーはオーストラリアのワイン用ぶどう畑の作付け面積No.1、豪全作付け面積の1/2に迫る勢いです。
クローンはオリジナルで、フランスのシラーよりもチョコレートの香りが強いのが特徴。
また、一般的に、樽香をしっかりしつけるスタイルが一般的だそうです。

1975年からのワイナリー。
Coonawarraという冷涼地帯の南端=南極に近くてほんとに涼しい地方、テラロッサと呼ばれる、鉄分を多く含んだ赤い土の土地にあります。
あんまり寒くて、霜害があるそうで、それを防ぐ手段として、霜注意報が出ると、水を撒いて凍らせてしまうことで、最低0度を保つのだとか。
テラロッサの地層はせいぜい1~2mですが、一番美味しいカベルネ・ソーヴィニヨンとシラーが作れる土地だそうです。

ヴィオニエを共発酵させているのは、華やかな風味とまろやかな口当たりを加える為だとか。
パーセンテージは不明ですが、僅かな量の様です。
リンク先の解説によると、16ヶ月間熟成。
かなり凝った作り方してますねー・・・美味しい訳だー・・・。
清澄の為に卵の白身を使用。

アルコール度数14.5%。
ブラックベリー等黒系の果実、チョコレートの風味。
スパイシーで、タンニンが細かい。
ミネラルを感じました。

対するヴィンテージは、こちら ↓

Shiraz 2004 - Balnaves - 豪

シラー 94.8%、カベルネ・ソーヴィニヨン 5.2%
アルコール度数はこちらも14.5%です。
こちらは14ヶ月の熟成、卵白清澄。
樽香は経年により減少。
まろやかになっていて、タンニンも更に細かく、飲んだ瞬間、皆さん、異口同音に「美味しい~っ! ^^ 」。
変わるんですねえ・・・、納得~。
先に書いた鉄分地層からお届けの、血みたいな風味ちょっとがありました。

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やっぱり分かりにくいですが、左が2009年、右が2004年・・・2004年の少し色が濃かったです。

ラム+マッシュポテトと。
ポテトにはパルメザンや青カビのチーズをブレンドしても。


最後のペア。

Olmo's Reward 2008 - Frankland Estate - 豪

カベルネ・フラン 62%、メルロー 17%、マルベック 16%、カベルネ・ソーヴィニヨン 5%。

1988年からのワイナリーです。

この、" 's Reward"という表現に何か聞き覚えがあると思ったのですが、後で調べたら、やはり、以前一度同じワインを頂いていましたーーー・・・その場で思い出せよー>自分~ T^T
このユニークなネーミングですが、米はカリフォルニア、デイビス大学の教授でワインメイキングのスペシャリストであった、Dr. Harold Olmoを、1955年にオーストラリア政府が招聘、8ヶ月にわたり、西オーストラリアで、ぶどう栽培に関する気候調査を実施・・・、1956年に博士は詳細なレポートを提出・・・したのですがっ!
したのにっ!
そのレポートを、豪政府ってば、まさかの放置 ^^;

1980年代になって、どういう経緯でか、後にこのワイナリーのオーナーとなる方が、そのレポートを発見、この地でボルドースタイルのワインが出来るよー、と知って、やってみた、その結果がこのワイン。
カベルネ・フランの生産は、オーストラリアでは珍しいのだそうですが、故に、カベルネ・フラン、故にこのネーミングとなった次第です。
そもそもこのフランク・ランドって、元々はカヌーなんかで遊ぶ観光地だしー。
側にはカヌーで遊べる位の立派な川がある=霧が発生する。
雨量は少ない様ですが、湿度は十分あり、他になーんにもないせいか虫も居ない=最初から有機栽培が可能でした。
加えて、南極から涼しい風が来る、西オーストラリアで一番涼しい地域・・・。

素晴らしい ^^

カベルネ・フラン=スモーキー。
前回の感想には酸味については特に書いていませんでしたが、今回は結構酸味を感じました。
プラムの風味などがあり、フルーティーですが、尖った感じ。
James Halliday 95ポイント獲得のワインです。

ヴィンテージは、こちら ↓

Olmo's Reward 2004- Frankland Estate - 豪

メルロー 51%、カベルネ・フラン 43%、そして、マルベックとカベルネ・ソーヴィニヨン

メルローに関してご紹介頂いた、寒冷・温暖それぞれの地で育ったぶどうの風味の違いを表したこちらの比較ワード集が面白いです。
ひと口にメルローと言っても、こんなに違うんですねー ^^

ワインってこれだから面白い・・・110.png・・・そしてほんとに分かんなーいっ! 149.png132.png110.png113.png162.png

スモーキー、スパイシー、そして、ベリーの風味。
シルキーで、経年によるまろやかさも加わって、美味しいワインでした。

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見た目の違い、これでは全然分かりませんが ^^;
左が2008年、右が2004年です。

土っぽさのあるワインなので、きのこのソテーなどが合います。
ブロッコリーなど他の野菜も合わせて、トマトソース、リコッタチーズ、パルメザンチーズなどを掛けてどうぞー ^^


全体像・・・、

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背景を白くしたら分かり易いかと思ったけど全然ダメでした、の図 ^^;
すんまそ~ん ^^;


ワインに合わせて頂いたのは、

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12時がフロマーフダフィノア/アイユ&エルブ=ガーリックとハーブのフレーバー入りの白カビチーズ、時計回りに、オッソーイラティー=フランスチーズ熟成士の手がける羊乳チーズ・・・2種類ともメーカーの記載はありませんでした、スモークベーコン(イビサスモークレストラン)、アップルマンゴーとモッツァレラのサラダ、豚フィレ肉のロースト オレンジソース、2種アスパラガスとスモークサーモンのキッシュ・・・この3点はDEAN & DELUCAさんのお惣菜です。
アップルマンゴとモッツァレラのサラダとベーコン、豚さんが特に気に入りました。
美味しかった~~~ ^^


いつもながらの楽しくて美味しい時間、有難うございましたー・・・! ^^