今年初めの、
ワイン試飲セミナー @ DEAN & DELUCAさん。
テーマは、ニューワイン。
ニューワールドのワインという意味かなと思っていたところ、これまで飲んだことないワインという、文字通り新しいワインでした。
全てオーストラリア産。
そして、全てシラーズ。
オーストラリアに特化という事で、そこでのワインづくりに関して、色々なお話を聞かせて頂きました ^^
彼の地では、1840年~、欧州人が自分達の文化を持ち込んでのワインメイキングが始まりました。
輸送はコストも時間も掛かりますからねー・・・。
1851年~ Seppeltsfield がポートワインの生産を開始。
今も操業していて、今でもポートワインしか作っていません。
1865年~ Great Western がヴィクトリア州はメルボルンに近いところで創業、こちらも現在まで続いています。
1868年 Great Western ワインカーヴ設置
↑ これがちょっと面白くて。
1840~1860頃はオーストラリアのゴールドラッシュだったそうです。
その技術と人材で、Great Western が3kmにも及ぶ長さのカーヴも作り、年間を通じて15℃をキープ出来る様にしたのだとか。
今でもこのカーヴは使われているそうです。
お互いに助かったんですねー・・・ ^^
1881年~ Victorian Champagne company スパークリングワインを作り始めます。
シャンパーニュ地方じゃなくても社名ならシャンパーニュって付けられるんですね?
1893年 Auldara (Adelaide) Edmund Mazure ピノの赤いスパークリングワイン作ってみたらまあまあだったので、シラーズでも作り始めました。
同年、Charles Pierlot が Great Western でスパークリングワイン生産開始。
1910年には、オーストラリアで最初にワインを作ったSeppeltsfield と Great Western が統合。
1970年 Orland Wines が Cold Duck という安かろう悪かろうなスパークリングワインを大量生産、大幅なイメージ低下をやらかします。
このダメージは結構大きかったみたいで・・・未だにちょっと引きずっていなくもない様な・・・?
さて、ところで、フランスでは19世紀末に大事件がありました。
1867年、phylloxera=ブドウネアブラムシの大発生。
ぶどうの木の、実に2/3がダメになってしまったそうです。
オーストラリアにはこの虫は殆どおらず、居ても弱いので害はほぼゼロ、お陰で1840年、ぶどう作りが始まった時の木が今も生きています。
そしてなのでフランスはこの頃オーストラリアからワインを仕入れて凌いだのだそうです。
良かったねぇー・・・ ^^
オーストラリアのワインは今でも60%は輸出されているそうです。
他にもブランデーの話(宗教改革で弾圧されて南ドイツから旧教徒500人が移住、リースリング持ち込んだけど気候の為に茶色くなってしまうのでブランデー作ってワインに入れてポートワイン作った)とか、色々興味深いお話を聞かせて頂いたのですが途中から酔っ払ってしまってメモが怪しいのでこの辺で。
すんまそ~ん ^^;
肝心のワインたち ^^
Black Queen Sparkling Shiraz 2010 - Peter Lehmann - 豪
シラーズ 100%
自社畑は2%と極端に少ないメーカー。
Barossaの40軒のぶどう農家と契約して98%ものぶどうを仕入れています。
元々ぶどう農家保護の目的で作ったワイナリーなのですって。
何か素敵 ^^
ドライの赤ワインを2年寝かして再度ドサージュ、瓶内発酵させています。
出荷までに4~5年掛けているとか。
赤のスパークリング自体はこれまでも幾種類か頂いた事ありましたが、このスパークリングの色はほんとに濃かったでした。
by あいぽん。
プラム、樽。
ちょっとシェリー酒みたいでした。
タンニン。
深みのあるふくよかなワイン。
鴨南蛮や、燻製のもの、ベーコンチーズバーガー、キムチと。
Shiraz 2015 PF - Yangarra - 豪
シラーズ 100%
PFは、preserved free=保存料無添加の意味だそうです。
ステンレスタンクでわずか11日間だけ発酵させ、すぐに瓶詰めする事で(?)、二酸化硫黄無添加のワインを作る事に成功しているとか。
150~200mの標高の畑で、糖度に関係なく(!)、酸味がph3.4になったら収穫するのだそうです。
糖度が高いという事はphも高くなるし、糖度が上がる分だけ虫が付く可能性も高くなるから、という理論。
ぶどう畑の土壌は砂地。
ストレスが強く、その分色も味もしっかりしたぶどうが出来るとか。
色々、面白い ^^
2015年=去年のワインです。
フレッシュですが、深みと重みもあって、ボジョレーみたいでした。
10年位寝かせても大丈夫だそうです。
Irish potato pancake が合うそうです。
何じゃそりゃー、と思って検索してみたら画像やレシピがいっぱい、日本語のものも見つかりました。
Shiraz 2013 - Yangarra - 豪
シラーズ 100%。
ブラックベリー、プルーン、チョコレート、落ち葉。
タンニンがあり、スパイシー。
13ヶ月間、樽で、酵母の澱の上に寝かせる事でまろやかにしているのだそうです。
グリルしたラムチョップ、きゅうりとミントのサラダを添えてどうぞ。
Shiraz 2014 Great Western - Lethbridge - 豪
シラーズ100 %。
自生の酵母で発酵、古い樽で熟成。
二酸化硫黄の使用をごく少量に抑え、純粋なぶどうの味わいをマックス引き出す努力をしています。
スミレ等、花の香り。
牛バラ。
豚フィレ。
マンゴーときゅうりのサラダを添えてどうぞー。
おつまみは、鴨のロースト・柚子こしょうバター、芽キャベツとカリフラワーのグリルサラダ、鶏レバーペースト、バスク豚サラミ、グリュィエールアルパージュ24ヶ月熟成。
いつもの事ですが、いずれも大変美味しく頂きました ^^
面白いお話もたっぷり。
ありがとうございました~ ^^
テーマは、ニューワイン。
ニューワールドのワインという意味かなと思っていたところ、これまで飲んだことないワインという、文字通り新しいワインでした。
全てオーストラリア産。
そして、全てシラーズ。
オーストラリアに特化という事で、そこでのワインづくりに関して、色々なお話を聞かせて頂きました ^^
彼の地では、1840年~、欧州人が自分達の文化を持ち込んでのワインメイキングが始まりました。
輸送はコストも時間も掛かりますからねー・・・。
1851年~ Seppeltsfield がポートワインの生産を開始。
今も操業していて、今でもポートワインしか作っていません。
1865年~ Great Western がヴィクトリア州はメルボルンに近いところで創業、こちらも現在まで続いています。
1868年 Great Western ワインカーヴ設置
↑ これがちょっと面白くて。
1840~1860頃はオーストラリアのゴールドラッシュだったそうです。
その技術と人材で、Great Western が3kmにも及ぶ長さのカーヴも作り、年間を通じて15℃をキープ出来る様にしたのだとか。
今でもこのカーヴは使われているそうです。
お互いに助かったんですねー・・・ ^^
1881年~ Victorian Champagne company スパークリングワインを作り始めます。
シャンパーニュ地方じゃなくても社名ならシャンパーニュって付けられるんですね?
1893年 Auldara (Adelaide) Edmund Mazure ピノの赤いスパークリングワイン作ってみたらまあまあだったので、シラーズでも作り始めました。
同年、Charles Pierlot が Great Western でスパークリングワイン生産開始。
1910年には、オーストラリアで最初にワインを作ったSeppeltsfield と Great Western が統合。
1970年 Orland Wines が Cold Duck という安かろう悪かろうなスパークリングワインを大量生産、大幅なイメージ低下をやらかします。
このダメージは結構大きかったみたいで・・・未だにちょっと引きずっていなくもない様な・・・?
さて、ところで、フランスでは19世紀末に大事件がありました。
1867年、phylloxera=ブドウネアブラムシの大発生。
ぶどうの木の、実に2/3がダメになってしまったそうです。
オーストラリアにはこの虫は殆どおらず、居ても弱いので害はほぼゼロ、お陰で1840年、ぶどう作りが始まった時の木が今も生きています。
そしてなのでフランスはこの頃オーストラリアからワインを仕入れて凌いだのだそうです。
良かったねぇー・・・ ^^
オーストラリアのワインは今でも60%は輸出されているそうです。
他にもブランデーの話(宗教改革で弾圧されて南ドイツから旧教徒500人が移住、リースリング持ち込んだけど気候の為に茶色くなってしまうのでブランデー作ってワインに入れてポートワイン作った)とか、色々興味深いお話を聞かせて頂いたのですが途中から酔っ払ってしまってメモが怪しいのでこの辺で。
すんまそ~ん ^^;
肝心のワインたち ^^
Black Queen Sparkling Shiraz 2010 - Peter Lehmann - 豪
シラーズ 100%
自社畑は2%と極端に少ないメーカー。
Barossaの40軒のぶどう農家と契約して98%ものぶどうを仕入れています。
元々ぶどう農家保護の目的で作ったワイナリーなのですって。
何か素敵 ^^
ドライの赤ワインを2年寝かして再度ドサージュ、瓶内発酵させています。
出荷までに4~5年掛けているとか。
赤のスパークリング自体はこれまでも幾種類か頂いた事ありましたが、このスパークリングの色はほんとに濃かったでした。
by あいぽん。
プラム、樽。
ちょっとシェリー酒みたいでした。
タンニン。
深みのあるふくよかなワイン。
鴨南蛮や、燻製のもの、ベーコンチーズバーガー、キムチと。
Shiraz 2015 PF - Yangarra - 豪
シラーズ 100%
PFは、preserved free=保存料無添加の意味だそうです。
ステンレスタンクでわずか11日間だけ発酵させ、すぐに瓶詰めする事で(?)、二酸化硫黄無添加のワインを作る事に成功しているとか。
150~200mの標高の畑で、糖度に関係なく(!)、酸味がph3.4になったら収穫するのだそうです。
糖度が高いという事はphも高くなるし、糖度が上がる分だけ虫が付く可能性も高くなるから、という理論。
ぶどう畑の土壌は砂地。
ストレスが強く、その分色も味もしっかりしたぶどうが出来るとか。
色々、面白い ^^
2015年=去年のワインです。
フレッシュですが、深みと重みもあって、ボジョレーみたいでした。
10年位寝かせても大丈夫だそうです。
Irish potato pancake が合うそうです。
何じゃそりゃー、と思って検索してみたら画像やレシピがいっぱい、日本語のものも見つかりました。
Shiraz 2013 - Yangarra - 豪
シラーズ 100%。
ブラックベリー、プルーン、チョコレート、落ち葉。
タンニンがあり、スパイシー。
13ヶ月間、樽で、酵母の澱の上に寝かせる事でまろやかにしているのだそうです。
グリルしたラムチョップ、きゅうりとミントのサラダを添えてどうぞ。
Shiraz 2014 Great Western - Lethbridge - 豪
シラーズ100 %。
自生の酵母で発酵、古い樽で熟成。
二酸化硫黄の使用をごく少量に抑え、純粋なぶどうの味わいをマックス引き出す努力をしています。
スミレ等、花の香り。
牛バラ。
豚フィレ。
マンゴーときゅうりのサラダを添えてどうぞー。
おつまみは、鴨のロースト・柚子こしょうバター、芽キャベツとカリフラワーのグリルサラダ、鶏レバーペースト、バスク豚サラミ、グリュィエールアルパージュ24ヶ月熟成。
いつもの事ですが、いずれも大変美味しく頂きました ^^
面白いお話もたっぷり。
ありがとうございました~ ^^
by yukosy
| 2016-01-24 22:29
|
Comments(2)
Commented
by
プー
at 2016-01-25 23:08
x
毎回、詳しい解説、すごいです。
また、再確認しています。
そうそう、そうだったって。
また、再確認しています。
そうそう、そうだったって。
Commented
by
yukosy at 2016-01-25 23:18
>プーさん、
酔っ払って来るに連れて文字が怪しくなって来るんですよねー、しょーもない・・・ ~_~;
正直、今回の歴史秘話○ストリアなお話、最初、何故して下さっているのか分からず、でもわざわざ話して下さるからには大事なお話なんだろうなあ、って聞いてたのですが、結果、大変興味深く。
さすがのお講義でした ^^
来月は、私、貝になります。
まったく分からない自信あります。
ブラインドだなんて無理っっっ! ^^;
酔っ払って来るに連れて文字が怪しくなって来るんですよねー、しょーもない・・・ ~_~;
正直、今回の歴史秘話○ストリアなお話、最初、何故して下さっているのか分からず、でもわざわざ話して下さるからには大事なお話なんだろうなあ、って聞いてたのですが、結果、大変興味深く。
さすがのお講義でした ^^
来月は、私、貝になります。
まったく分からない自信あります。
ブラインドだなんて無理っっっ! ^^;