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ピノ・ノワール三昧

11月のワイン試飲セミナー @ DEAN & DELUCAさん。
テーマは、ピノ・ノワールヽ(^◇^*)/

贅沢にも、ピノ・ノワールのみの飲み比べ ^^

ほくほくして出掛けると、テーブルには、ピノ・ノワール用のグラスが5脚/1人。
何と5種類 \(*T▽T*)/
至福の時 v(T▽T)v

ローマ時代からあった古い品種であるピノ・ノワールの特徴は、主に、ベリー、ローズ、クローヴ、マッシュルーム等の香りですが、変わったところでは、レザー、ジビエ、農家の香りなども言われています。
カベルネ・ソーヴィニヨンに比べ、変化が速い=深い香りが早く出る=飲み頃が早く来るワインですが、勿論、傑出したものであれば、長く置いてから楽しむ事も出来ます。
ロマネ・コンティなど、有名~ ^^

それから、酸味。

こちらに、ドリンクのPH値一覧があるのですが、水や人間の口中はおよそ7で、その辺りが、ニュートラル。
ミルク、コーヒー、赤ワイン、と段々すっぱい方に行って・・・、驚いたことにコーラの酸味がものすごく強い!
酸味は、面白いことに、他の味と合わさると、人間には感知されにくくなるのだそうです。
コーラにはお砂糖がたっぷり。
強い甘さに酸味が隠れてしまうんですねー、びっくりです。
ミルクだっても既に酸味は感じにくいですものね・・・。

ピノ・ノワールの味は、例えばカベルネ・ソーヴィニヨンに比べると、薄目=酸味を感知し易く、カベルネ・ソーヴィニヨンは、濃い味や渋みで紛れてしまって酸味を感じにくいそうです。
余談ですが、カベルネ・ソーヴィニヨンが作られる様になったのは十何世紀から。
比較的新しい品種なのだそうですよー。

DNA。
出来れば2~3種類は混ぜた方が味が複雑になるそうですが、アメリカ、ニュージーランドでは元々そんなに種類がないせいか、沢山混ぜることはない様です。
クローンが豊富にあるブルゴーニュでは、30~50種をミックスするのが普通だそうです。

以下、超・主だったものの特徴です。
777 - 小粒、甘みが強い。
115 - 酸味が強い。
5 - 渋みが強く、種が多い。

さて、ピノ・ノワールの特徴として、もう一つ、面白いのが、超熱心なファンが多いという事。
笑。

何と、ピノ・ノワールだけについて、学んだり、情報交換し合ったり、マリアージュを楽しんだりする、International Pinot Noir Celebrationというイベントがあり、世界中から、ワインメーカー、シェフ、ジャーナリスト、多分一般人もが集まるのだそうです。
今年で30回目の開催、来年は第31回・・・、サイトを見たら、もう告知が出ていました。
一品種のみについてのそんな大会があるのは、ピノ・ノワールだけだとか。
・・・オタクか。
笑。

育てにくさランキング堂々1位のピノちゃん、生産量はすごく多くはありません。
ワイン用に育てられているぶどうの品種別の割合のチャートがこちらにありますが、1位のカベルネ・ソーヴィニヨンと比べると、かなりの差。

日本で多く飲まれている品種の1位は、やはり、カベルネ・ソーヴィニヨンで36%、2位はメルローで、25%、ピノ・ノワールはその次で、22%。
でもまあ、多い量でしょうか・・・。
旨味のリッチな和食に合わせ易く、カベルネ・ソーヴィニヨンより優しい味という辺りが人気の秘密?
特に、女性は、ピノ・ノワール好きですかねー・・・、違うかな? ^^;


さて、この日頂いたワインたちです。
勿論、全部、ピノ・ノワール100% ^^


Evolution Pinot Noir 2014 - Sokol Blosser - 米

1973年からのワイナリーですが、ピノ・ノワールに関して言えば、この2014年が初めてのヴィンテージ。
この年はオレゴンではぶどうの当たり年でした。
100%オーガニックで、電力にはソーラーパネルを設置しています。

面白い話があって、アメリカでは、ウィークデーはピノ・ノワールが良く売れ、ウィークエンドはカベルネ・ソーヴィニヨンが売れるというデータがあるそうです。
何故かと言うと、明日も仕事だ、という日には、軽めのワイン、どっぷり酔っ払える日には重いワインを、という。
わはは(真顔)。
こちらのワインは、そして、「ウィークエンドもウィークデーも楽しめるピノ・ノワール」を目指して作られたワインだそうな。
笑。

アルコール度数は14%と高め。
ステンレスタンクで、ピュアな果実味を生かす様に作っています。
最初、ピノ・ノワール・ノワールらしく、酸味が強めですが、後からぽわ~んと甘味が来ます。
いちごやすみれ、ダークチェリー。
サーモンのグリルやバーベQと。
紅茶のニュアンスがあるので、緑の野菜ともよく合います。


Corralillo Pinot Noir 2014 - Matetic - 智

チリの、丁度真ん中ら辺、サンチャゴの反対側で海の近く。
こちらもアルコール度数は14%。
良く熟したぶどうを使って、11ヶ月樽熟成。
DNA777から甘味を、115から酸味を出しています。

このワイン、自分、えらく気に入りました。
今まで飲んだ事のない、まったり重いくて絹の様にスムーズ、柔らかく且つしっかりと舌を押して来る様な感じがしました。
豚フィレやベーコンと。

ところで、こちら、ビオディナミ。
それは、良い事。
鴨やグースを畑に放って草やら何やら食べてもらいます。
とっても良い事。

そして・・・その動物さん達のお仕事が終わると・・・何と動物さん達を頂いてしまう、という・・・ ^^;
ひ、ひ、ひどい ^^;
働かせておいて・・・ ^^;

ううう、そんなワインだそうです ^^;


Earth's End Pinot Noir 2014 - Mount Edward - 新

ニュージーランド最南端、標高300mと、NZでは一番標高が高い産地で、その為、皮の厚いぶどうが出来ます。
そのせいか、ワインの色はかなり暗めでした。
山の上の気候=昼夜の寒暖の差が大きく、海は遠い。
オーガニックで、自生酵母発酵、11ヶ月の熟成。
アルコール度数14%。

フルボディ。
果実味が濃くて、後味がしょっぱ甘酸っぱい。

お料理はシンプルに、サーモンの蒸したのにタルタル+レモンとか。
エチケットが楽しくて、マオリ族の「ハカ」のひとつ、「カマテ」の図解 ^^


Select Pinot Noir 2014 - Hess Collection - 米

このワイナリーのワインはこれまで何度かこちらのクラスで頂いて来ました。
産地はカリフォルニアです。
海近く=海から冷たい風が吹いてくる畑です。

PH4。
この日頂いた中で一番PH値が小さく、赤ワインとしてはこの辺りが限界だそうです。
アルコール度数は13.5%、よく熟したぶどうを使っています。

チェリーとプラムのアロマ、ちょっとしょっぱい。
バランスが良い、夕焼け色のワインでした。

ポークチョップ+クランベリーソースと。


Village Pinot Noir 2012 - Yering Station - 豪

1838年~のワイナリー。
ヴィクトリア州で一番最初に出来たぶどう畑からのぶどうを使っています。
アルコール度数は13.5%。
ブラックチェリーのアロマ、スミレと樽の香り。
色はかなり茶色っぽかったでした。
ドライで、しっかりした味わいの割りに軽くて飲み易いワインでした。

ナッツ類を使ったポーク料理、オリーブのマリネ、あと、マツタケ(!)とも。


本日のおつまみ~ ^^

ピノ・ノワール三昧_c0192744_00360692.jpg


チーズの奥にある鴨さんが美味しかったでした ^^
あと、デリスドブルゴーニュという、ブルゴーニュ産の白カビチーズにDEAN & DELUCAさんメイドのチェリー&ピノ・ノワールジャムを載せたものはとても気に入ったー ^^


ピノ・ノワールばかりの贅沢飲み比べ、堪能させて頂きました。
ご馳走様でした~ m(_"_)m

by yukosy | 2016-12-08 23:19 | Comments(2)
Commented by プー at 2016-12-09 23:54 x
ピノ・ノワール、美味しかったです。
さすが。
毎回、幸せにしてくれます。
Commented by yukosy at 2016-12-11 23:17
>プーさん、
本当、さすがですね。
毎月の幸せ、ずっと続いて欲しいです・・・。